槌、鎚(つち)とは物を打ち付けたり、潰したりする道具。手で持つ柄の部分とそれよりは重い頭部からなる。使い方は柄を持って振りその慣性で頭部を対象物にたたきつけて力を加える。槌は、英語からのハンマーという言葉もよく使用される。
また大工やイベント設営に携わる人間など、仕事の道具として金槌や木槌などがある。地域により呼び名が違うが、槌を使っている者の間では殴りと呼べば通用する。ただし、正確には玄翁、ハンマー、なぐりは、それぞれ指す物が異なる。
頭部が金属製の槌で代表的な用途は釘打ちである。用途により多くの種類があり個別に名前が付いている場合もある。頭部の材質は炭素工具鋼 (S55C) が多いが銅・銅ベリリウム合金・鉛・ステンレスなど各種存在する。
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玄翁(玄能、げんのう)
頭部の片側が平面で通常に釘を打ち、反対側はやや凸になった曲面になっており木に傷を付ないよう最後の打ち込みに用いる。この凸面側は「木殺し」と呼ばれる。名称は槌で殺生石を退治した玄翁和尚(源翁心昭)に由来するとも言われている。
片手ハンマー(ボールピーンハンマー、Ball peen hammer)
形態は上記と同様で金属加工用である。片手ハンマーのサイズは頭部の重量によって呼ばれていて、ポンド単位で1-1/2、2、2-1/2、3などがあり、1ポンド半が標準的なサイズである。
大ハンマー (Sledgehammer)
大きな重い部品を挿入したり抜き出したりするのに使う。頭部は両面とも平たいものが多く、2から20ポンドほどで、両手で持って振る。日本で言う「掛け矢」。
テストハンマー
機械の部品を叩き、反響でそれがきちんと固定されているかどうかを調べる道具。頭部は一方が尖っていて1/4から3/4ポンド。柄が頭部に比して長いのが特徴である。
板金ハンマー
板金作業に用いられるハンマー。鉄板を叩いて自在に曲げられるよう、様々な形状のものがある。
クローハンマー (Claw hammer)
頭部の片側が釘抜きになっているハンマー。クロウハンマー・ネイルハンマーとも呼ばれる。釘抜きを兼用できることから一般家庭に普及し、日曜大工で単に金槌という場合、これを指す事も多い。
スライディングハンマー (Sliding hammer)
対象を「叩く」「押し込む」のではなく、「引っ張り出す」用途のハンマー。筒状のウェイトに一本の棒が差し込まれており、片方がフック、もう片方がウェイトが抜けないようにストッパーとなっている。フックを引っ張り出したいものにかけ、ウェイトをストッパーに叩きつけることで引き出す力を得る。